星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

今川泰宏監督「鉄人28号 白昼の残月」

映画1.今川泰宏監督「鉄人28号 白昼の残月」(日本・07)

朝一で、新宿まで行ってきました。初回の上映を見てきたけど、思いの外、人が多かったので、びっくりでした。階段に長い行列が出来ていたよ。あと、お客さんの年齢層もばらばらで、若い人と年配の人が混じっていた感じ。子供連れまでいたしね。女性が結構入っているところは、やっぱ、ガンダム系や人狼の時とは違うなあ・・・と思いました。

さて、問題は内容ですが・・・。正直、微妙・・・。予告編を見て、下手に期待すると、がっかりするかも?

この間のTV版の焼き直しという感じで、ノリはほとんど変わりません。物語がリセットされているから、村雨竜作の兄貴が無事生きているし、クロロホルムがベラネード財団に入っていたりして、キャラクターの位置をいろいろ変えてきていますが、雰囲気的にはTV版のまま。もっともっとロボットアニメとして、鉄人が活躍するのかと思っていたんだけど、そうでもなくて、あいかわらず、重苦しい人間ドラマで淡々と進んでいった感じです。それを評価できるかで、賛否両論別れるんじゃないかな〜。

昭和30年代の空気がわからないと、ついて行くのに苦しいんじゃないかと思いました。まあ、こういう時代もあったのね、と言う雰囲気はよく伝わったので、時代背景のついての勉強にはなりましたが・・・。この時代を懐かしく思えるような人でないと、物語に感情移入するには苦しいんじゃないかな。そういう意味では、私の世代よりも、もっと上の方の人たちに向けて作っている感じです。

よかった点と言えば、竜作兄貴の出番が思いの外、多かったことで、若本さんの声がたっぷり聞けた点かな。村雨健治は弟役に徹して、おタカちゃんとともに、ギャグ担当という感じだし、かっこよかったのは兄貴の方でしょう。

正太郎の兄と戦友だったという設定も持ってきたし、そういうやや腐女子向けのサービスは入っていたように感じます。と言うか、もともと男同士の関係は、今川さんの好きなのりなんでしょうけどね。正太郎くんも弟役が妙にはまるというか、TV版ほど嫌な子供には見えなかったと思います。「兄さん!」と叫ばせると、なかなかいい感じなのよ。そういう部分は、好きでしたね。

http://www.tetsujin28-movie.com/