第13話「巻尺殺人事件」
あいかわらず、一番怪しい人が犯人・・・なんですね。たぶん、犯人当てをしようとするなら、誰にだってすぐ答えがわかるように出来ているんじゃないだろうか? 子供にも簡単にわかるようにという作りだから、逆に考えれば、この物語の主題は「犯人当て」ではないんだろう。
むしろ、物語のテーマは殺されたスペンロー夫人のダンナさんのように「感情を表に出さない人もいる」というところを強調したいんだと思う。
悲しみを表に出さないために、みんなに誤解されて、犯人扱いされてしまうのだけど、彼は奥さんの死を誰よりも悲しんでいた。世の中には、そういう人もいるのだ。なんだかその事実が、すごく悲しくて泣けそうだった。
この物語はそういう人間心理の深みを教えてくれるような気がするので、これからも応援していきたい。
今回は、画面でちょこちょこと動いているオリバーがやけにかわいかったです。殺人事件がメインだから、場を和ませようとの配慮なのかな?
次回も楽しみです。