第14話「金塊事件」
この作品の犯人は、いかにも怪しいぞ・・・という顔をしているのでわかりやすい・・・と思うのは気のせいかな?(^^);
それと、推理の決め手が「聖霊降臨祭の翌日には・・・」という話じゃ、さすがに日本人にはわかるわけないし・・・?
でも、それをわかった上でやっているのだから、スタッフのメッセージはやはり「犯人当て」や「推理」ではなく、マープルおばさまのセリフの方にあるんだろう。
「前科があるというだけで疑われる、その人が気の毒だ」ということ。
「知り合って間もない人の言うことをどうしてそう簡単に信じてしまうの?」ということ。
誰もが陥りがちなそういう人間心理の隙をついて、事件が起こる。誰が犯人なのか、誰が仕組んだことなのか、その点をよく整理して考えれば、すぐにわかるのだということ。
マープルおばさまの言う
「もう少し、人を疑うことを覚えなさい」
というのは、私がつくづく実感したことだし、そういう意味で、この作品は確かなメッセージを視聴者に送っていると思います。いい作品です。