第３９話「将軍、死す」
少々疑問は残る。どうして斉藤さんは、浅野を逃がしたんだろう？ 彼の中にも、もう人殺しはごめんだ・・・という想いがあったのだろうか？
あと、例外は認めない・・・という新選組の中で、近藤周平が許されていいのだろうか？ 死んだことにして追放・・・となったわけでもないみたいだし？
とりあえず、胸が痛いのは、人間は自分の想いよりも、無責任な他人の言葉の方をより信用する・・・という事実を打ち出してきたことかな。正確にはちょっと違うか。自分の中に迷いがあるところに、他人が「そんなわけないじゃないか？」とけしかけてしまえば、それは決定打になる。
人が人をだますときと言うのは、そういう風にやるものなのかも知れない。要するに、大切なのは、自分を強く持つ・・・ということなんだろう。
しかし・・・、この場合の周平くんの気持ちはよくわかる。自分のことを自分でふがいないと思っていたが故に、自分を買って評価してくれている人たちを信じ切れず、逆に「お前はダメだと思われているんだよ」と言った人の方を信じてしまうんだね。
だから、胸が痛い。（＞＜）
自分を強く持たなきゃ負けるというのは、よくわかるのだけど、それ故にやっぱ最後の敵は自分自身で、これに打ち勝つのは本当に大変だと思う。なんだかため息が出るなあ。厳しい・・・。（＞＜）；
