星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「義経」第10話

第10話「父の面影」

義経の第3の父親として、藤原秀衡高橋英樹)登場。今作では、やたら「父と息子」を強調しますね。役者さんがまた渋めのベテラン勢でそろえているから、迫力がある。ここでも父親がよそ者をひいきするのを見て、面白くない実の息子たち・・・というのが描かれるから、後々、この兄弟との確執がどういう形で義経の運命に影響を与えるかが楽しみでもある。

奥州平泉に辿り着いた義経一行が、早々歓迎されるはずもなく、監視役のついたあばら屋で自活をしていたというのは、面白い。教科書で習った歴史よりも生活感がある分だけ、親近感を持てるよ。

帰ったかと思ったら、また戻ってきた駿河次郎の設定は、ちょっと無理がある気もするけど、あるいは本当にラストで、逃亡の果てに義経が海を渡るシーンがあって、そのときの船頭をこの人が務めることになるのだろうかと、ちょっと夢想してしまった。義経の最期にはいろんな説があるから、NHKがどの説を採用するのか今から楽しみだ。
でも、海の向こうに思いをはせるシーンがやたら強調されているのを見ると、そういう展開があってもいいんじゃないかという気もする。それとも、あの海の向こうへ行きたかったなあ・・・で、行けないまま終わるかな? それならそれでもいいんだけどね。大体、今から最終回を予測するのは、気が早すぎるか??

無理があるというなら、うつぼが奥州まできちゃった・・・と言う展開の方がよほど無茶だろう?? という気もする。京都から、女の足で歩いてきた・・・というのも、少々ウソっぽい。あんまりあっけなく着いちゃうと、奥州ってそんなに近いのか?? と錯覚するじゃないか。そこまでするからには、よほど重要な役割になるんだろうなあ?>うつぼ。女っ気がないから、無理矢理入れたように見えるんだけど、気のせいか?

弟のことを聞かれた頼朝が、「嫡流の子」にこだわったところは、ちょっと不敵な感じでステキでした。なんとなく、最後の敵になりそうな悪の魅力っぽい片鱗を見せてくれたよ。そういう演技が出来るところがさすがです。>中井貴一

続きも楽しみです。