第46話「しずやしず」
前回気になっていた吉野で静と別れた後の義経一行の道程だけど、本屋で歴史の本を立ち読みしつつ、ちょっと調べてみました。
で、結論から言えば、歴史の本には「吉野を出た後の義経達の道程は不明」と書かれているんですわ。そのあと、北陸道に入って安宅の関を通るのは間違いないとしても、その間、何をしていたかはわからない・・・というのが正解みたいです。
つまり、今回のドラマで京の都に戻って「静御前を助けにいこう」と言い出したり、「それはやめてください」と静の母親に止められたりしているのは、ドラマ故の創作と言うことになる。まあ、そういうことをしていたとしても、おかしくないよね、という感じなのか、あるいは、そういう説があるのか・・・。
静御前の産んだ子供を男児故に頼朝が殺した・・・という話の方はどうなんだろう? 史実にあるのだろうか? 正直、さすがにその部分は痛ましかったですね。見ていて、辛かった。(><);
そこら辺の非情さは頼朝ならでは・・・という感じがするけれど、そもそもこの話は、「子どもを助けるか否か?」という2者択一から始まっているわけで、「子どもを殺さなかった」清盛と「子どもを殺した」頼朝の対比が上手く出ていたと思います。
そして、「親子」「兄弟」が仲良く暮らせる世界を作りたい・・・と言っていた義経が追いつめられている情景を静の舞いと共に淡々と描いて、交差させていく。そのシーンの音楽の使い方はとてもきれいで、感動させてくれました。
そういう点、きちんとファミリー向けの内容として昇華されていたんじゃないでしょうか。よかったです。残すところ、後3話だし、続きも楽しみです。