星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「X−エックス」第16話

第16話「虚無 - SLAUGHTER」

「東京バビロン」から続いていた昴流と星史郎さんの因縁の戦いに幕が閉じる。

星史郎さんに「あなた(昴流)には人が殺せませんでしたね」と言わせたのを聞いて、「シュラト」を思い出したのだけど、昔、「シュラト」について長々と文章を書いたことがあったのだ。
要するに、「シュラトにはガイを殺せない」「ガイを殺すくらいだったら、彼は自分が殺される方を選ぶだろう」という話。

第1部の終了時に確かにシュラトとガイは相打ちになって、お互いに一度は死んでしまうのだけれど、あれはあの場にラクシュがいたからに過ぎない。彼女を守るためには、ガイを倒すしかなかったわけだから。だから、彼女がいない第2部だとシュラトはガイに殺されてしまうのだ。この対決の繰り返しが見事だったなあ・・・と「シュラト」については、当時、いろいろ考えていたのですよ。

この場合は、ガイとシュラトの位置に星史郎さんと昴流がいるわけだけど、まさに同じ構図になっていて、しかも、じゃあ、どうすれば昴流が星史郎さんを倒すことが出来るのか? という部分が、みごとにひねった仕掛けになっていたので、感心した。

お互いに、相手に殺されることを望んでいたのか・・・という二人の関係が悲しかった。この場合の星史郎さんの攻撃は、ほとんど自殺に近いものだけど、星史郎さんにとっても、「東京バビロン」で描かれた3人で過ごした日々は、それなりに楽しい、思い出深い日々だったのだろうか? と思った。

それを考えながら「東京バビロン」を読み直すのも悪くないかな・・・と思いました。しみじみ・・・。

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