第２４話「伝説 - LEGEND」
ラストシーンの神威と封真の決着を、思いの外、きれいにまとめたなあ・・・という印象。生き返らなかったシュラトバージョンという感じで、感動的に終了しました。
ただ、ラストまで気になった違和感の正体がなんなのか？ ずっと考えていたんだけど、最終回でちらっと出てきた夢のシーンで少し納得した。
神威ちゃんというのは、もともと地の龍の方が似合うんだわ〜ということだな。彼が天の龍を選んだときから、どうにも何か変だと思っていたんだけど、この子に「人類の未来のために、この世界を救う」という考えを持たせるのは、ちょっと不自然なのね。
どう見たって、「こんな世界なんか、壊れてしまえばいい！」と暴走する方が似合っている。でもって、封真や小鳥は、そんな彼を命懸けで止めようとして、失敗してしまう・・・。ラストで死ぬべきは、封真の方であって、神威はそんな彼の死を受け入れながら、その後の人生を生きるしかない・・・というラストの方が似合うんだと思う。
封真が悪の方に染まる理由もよくわからなかったんだけど、どう見ても、こりゃ、二人の神威の方向性が逆だろう？ という感じがする。
無理矢理な運命によって、罪だけ負わされた封真がただの犠牲者になっちゃって、ちょっと気の毒に見えなくもない。
あるいは、同じ鈴村健一を使って「ガンダムＳＥＥＤ・Ｄ」で描こうとしたのは、地の龍に行ってしまった神威だったのかも知れないなあ・・・と、何となく思った。まあ、シン・アスカには世界の命運を担うだけの力量はありませんでしたが・・・・。
