第８話「ジャングル・グルーブ」
宗介とテッサのやりとりのシーンがよかった。
「あなたはいいわよ。命令に従ってさえいればいいんだから！ そうして、私を恨んでさえいればいいんだから！」と逆ギレして泣き出したテッサだけれど、でも、その気持ちはよくわかる。そういう命令を下さなきゃいけない上官の立場も辛いものだろう。
実際、命令に従うだけの飼い犬の立場は、楽と言えば楽なので、ただ、言われたとおりにだけして、言った人間のせいにしていればいいというのは、いろんな意味の皮肉にとれなくもない。そういうやり方はずるいんだ。それで、嫌な命令に従っている自分ばかりを、かわいそうだと思いこんでいるのね。
そういう部分が非常に見ていて、痛かった。宗介の本当の気持ち、かなめと一緒にいたかったというその想いを、この子がまた無表情の下に隠しちゃうものだから・・・。
そんな気持ちで戦っていても死ぬだけだ・・・とばかりに、心配している周りの人間たちの気持ちもまたよかった。あえて悪役を引き受けているクルーゾー中尉とか、それを知っていて黙っているマオとか、大人の側のドラマもいい感じ。
中尉にやられて、気を失っちゃう宗介が美味しくて、結構、萌えましたよ♪ ベッドで寝ているところに、なにげにクルツが椅子に座って、起きるのを待っているところもよかったし。
順調に面白い。これからの展開も楽しみです。
