小説・一般3.「涼宮ハルヒの溜息」 谷川流 角川スニーカー文庫
事前情報抜きで、この小説を先に読むべきだったなあ、と思って、アニメを先に見たことを後悔しているところ。というのも、こういうのは、アイディア勝負だと思うので、アニメでこういう話だと知った上で、小説版を読んでもあんまり面白く感じないのと、お話自体は、そんなにたいした話でもないので、アニメもそれ単体で見ても、そんなに引っかかる部分がなかったからなんだ。
「憂鬱」を読んだときにも感じたけれど、小説とアニメ版だと、小説の方が想像の余地がある分だけ面白いと感じるのに、アニメ版で、キャラのイメージが限定されると、その分だけおもしろさが半減するような気がするんだ。
「ハルヒ」を知りたいなら、小説を読んだ上で、アニメを見るのが正しい順番なんじゃないだろうか? という気がする。アニメを先に見ると、ネタバレする分だけ小説を読む上では、マイナスにしか働かないと思うよ。
この文体と、このアイディアが、ハルヒのおもしろさなんだろうなあ、と感じるので、これからもし、興味がある人(今更ではあるが)には、私としては、原作から読むことをオススメしておきます。そう言う作品なんだろうなあ、と思いました。
アニメ版も悪くはなかったけれど、アニメで見るような作品じゃないんだな、とちょっと思ったので。