星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「冬のソナタ」第9、10話

第9話「揺れる心」
第10話「決断」

初めて、うわさの「ハガレン」を読んでみたから、感想も重なるけど、いわゆる「等価交換の原則」というのは面白いね。

「幸せは、誰かの犠牲なしに得ることはできないのか?」という「ジャイアントロボ」のテーマと同じものを感じます。

「冬ソナ」の場合も、恋人を得ようとすると、友達を傷つけるしかない。誰も傷つけないようにしようとすると、自分の想いを殺すしかない。という形で、みんなが幸せになれるように・・・という構図は成り立たないようになっている。

こちらをたてると、あちらがたたない。なかなかパズルのピースが組み立てられない。というのが、じれったいし、面白い。

ユジンがとても純粋で、人に気を使う優しい女性だからこそ、誰も傷つけないように自分を殺して生きてきたのに、その歪みを壊す存在が現れちゃって「本当にそれでいいの?」と問いかけてくるから。

あと、興味深かったのは、サンヒョクのセリフ。
「君が僕を愛してくれなくてもいいんだ。どうせ今までもそうだったんだから。君はただ僕の傍にいてくれさえすればいいんだ」

彼は、彼女を愛しているんだけど、ここに男のエゴがあるよね。女はみんな男の所有物ですか? 彼女の気持ちはどうでもいいのか? サンヒョクがユジンを得ようとするなら、彼女は愛していない男と結婚することになる。それでいいのか? 本当に彼女の幸せを願う男なら、身を引くのが正解だと思うけど、人の想いはそう単純ではないのか。

彼女がいなくなるだけで病気になり、入院してしまうというのは、ちょっとやりすぎじゃないか? とも思ったけど、多少なりオーバー表現で、彼の思いを表しているんだろうね。

しかも、ミニョンがチュンサンだとすると、兄妹疑惑まで浮上するから、それほどまでに友達や家族を傷つけたふたりなのに、兄妹故に結ばれない・・・という状況まで発生するはずだ。これはどういうまとめ方をするのか、今後の展開が非常に楽しみです。