星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「英國戀物語 エマ」第12話

第十二章「スズラン」

いよいよ最終回。ちまたでは、「終わり方が中途半端だ」という批判が流れていたので、そうなのかな〜?? と思っていたのだけれど、実際に見てみたら、そんなにまずい終わり方にも見えなかった。と言うか、この場合、ほかにどうしようもないでしょう。

ウィリアムの立場では見送ることしかできなかったという、その気持ちはよくわかるよ。所詮、彼は全然、ただの坊ちゃんに過ぎず、エマを守ることなど出来はしなかったんだと、自分で思い知っちゃったわけだから。落ち込んでいる彼の姿が、痛々しく見えました。

そのための救いとして、「スズラン」が用意されているのは、きれいな演出に見えました。「幸せがまた戻ってくるよ」というメッセージは、二人のこれからに希望を残すものだったと思います。

あと、Aパートのケリーとエマの出会いのシーンにはなかなか感動した。ケリーは長年、教師をやっていたから、その思いで子供を引き取ったんだね。彼女たちの絆の深さと、もういない人を思って、ちょっと切ない思いがしました。

もう一つ書くなら、やっぱ、ハキムはかっこいいよ〜。彼は、一番しっかりしていて、鋭い意見を放つ。ぼそっと喋るうえだゆうじの声が、本当にすてきだわ。

エレノアの問題も残っていることだし、いよいよ始まる第二幕が、これから楽しみです。続きを待ちます。