星の原休憩所

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「機動戦士Zガンダム」第三部 富野由悠季

小説・一般33.「機動戦士Zガンダム」第三部強化人間 富野由悠季 角川スニーカー文庫

ヒッコリー基地からのシャトル発進から、ニューホンコンでのフォウとの出会い、別れ、宇宙に戻ってからはグラナダコロニー落としを食い止めた上で、もう一度キリマンジャロに降下するまで。

物語のメインは、フォウを中心に進むみたいですね。特に香港編がえらく丁寧に描かれてました。宇宙にあがってからと、キリマンジャロまでが短すぎるんじゃないかと思いましたが、メインがフォウなら、その方がバランスがいいのかな? という感じもした。

あと、TVの方では、カミーユが宇宙に戻ってからふたたびキリマンジャロに降りるまで、もっといろんな作戦に参加したような気がしたんだけれど、この場合はそうでもなく、ジェリドに攻撃される部分とグラナダコロニー落としだけです。

TV版との大きな違いとしては、クワトロ大尉がカミーユとすれ違いに地球に降りて、ブレックス准将が暗殺された後、そのまま宇宙に戻ることなく、キリマンジャロまではカラバの連中と一緒にアウドムラで来ていたことです。その途中でシンタとクムを拾ったことになっていて、シンタとクムは3巻末現在、アウドムラに乗っているんですね。

そういえば、シンタとクムは、TVでもいつからアーガマに乗っていたっけ?? と、私もちょっと記憶が混乱中。なんだか最初からいたような気分だったけど、そういえば、そうでもなかったよね。

大気圏突入の時、クワトロ大尉の百式が落ちて、カミーユがそれを助けるのは、ちょっとマヌケだと思っていたけれど、小説版では、それがアポリー中尉になってます。クワトロ大尉はむしろ地球にいて、それを助けるためにドダイ改で出て行って、キリマンジャロで彼らを受け止めている。確かに、その方がかっこいいかもしれない。

一部でミス発見。ジェリドのセリフの中に「ライラとカクリコンの敵を討つ」というのがあるんだけれど、小説版にはライラは出ていないんだよ〜。これって、チェック漏れですかね?