星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「震える岩 霊験お初捕物控」 宮部みゆき

小説・一般19.「震える岩 霊験お初捕物控」 宮部みゆき 講談社文庫

・・・これはダメ。全然面白くなかった。読むのが苦痛だったほどだ。

物語の導入部こそ、子供が悲惨な殺され方をして、ヒロインが超能力でそれを発見するなど、すごく奇抜だったから、インパクトだけはあったんだけれど、結局、その犯人の動機がかなりいい加減だったり、推理の仕方も「これは憶測に過ぎない」の連続で、ミステリーとして読むにもまとまりが悪く、なんか納得がいかない。

その上、人間に死霊がとりついて動き出したり、操ったりを大まじめにやっているので、物語のリアリティがめちゃくちゃで、普通に読んでもいられない。

時代小説としてまじめに読まずに、江戸時代をネタにした和風ファンタジーとして読むべきなんだろうねえ。講談社文庫で堅苦しく出すよりも、ライトノベルか少女漫画の原作として使うべきじゃないだろうか? と思った。

【追記】
調べたら、本当に少女漫画化されていたんですね。ちょっとびっくりした。私が思いつくことぐらい、他の人も考えるのか・・・。