小説・一般29.「ちいさな王子」 サン・テグジュペリ 光文社古典新訳文庫
「星の王子さま」を改題して、出し直した新訳版。「星の王子さま」は大好きな本で、今までにも何度か読み返しているんだけれど、「夜間飛行」を読み終えた勢いで、こちらにも手を出してみることにしました。
正直、訳の違いがどうこう言う部分には、あんまり引っかからなかったです。内容は、ほとんど前と同じに見えたしね。違いがあるのかどうかもよくわからなかったというか・・・。
ただ、訳者の人が言う「「ちいさな」の言葉がタイトルから消えているのが気になっていた」と言う話には頷けました。ちいさな星からやってきたちいさな王子。ちいさな男の子であり、大人と対比して、子供という意味も持たせてある。と言う話が面白かったかな。確かに「星の王子さま」というタイトルだと、「ちいさな」という部分のことは、あんまり気にせずに読んでしまうから。
内容については、今更、語ることのない名作。どこを切り取っても本当に素晴らしい。何度読み返してもいいなあ、好きだなあ。と、改めて思ったというのが、素直な感想ですね。未読の人は、今からでも、是非、読んでください。オススメです。