星の原休憩所

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「丘の家のジェーン」 ルーシー・M・モンゴメリ

小説・一般23.「丘の家のジェーン」 ルーシー・M・モンゴメリ 角川文庫

いじわるな祖母と祖母の言いなりになっている母親と叔母に囲まれて、都会で窮屈な暮らしをしていた少女の元に、死んだと思っていた父親から手紙が届き、プリンスエドワード島に招待される。自然の中で、本来の自分を取り戻していく少女の成長物語。

環境が変わるだけで、これほどまでに人間って変われるんだと。単に都会から田舎への移動と言うだけでなく、彼女を嫌わない、やさしい人たちに取り囲まれるだけで、少女が生き生きと動き出す。今まではさせてもらえなかった、やりたかったことが自由に出来るようになって、それだけでどんどん自信をつけていく。どんなことも恐れずに出来るようになり、大嫌いだった祖母とも対決できるようになっていく。その強さと成長ぶりに感動しました。

圧迫されていたもの、鬱屈していたものが、どんどん消えていく解放感があって、気持ちのいい物語でした。読んでよかったです。

丘の家のジェーン (角川文庫)

丘の家のジェーン (角川文庫)