映画4.宮本幸裕監督 「魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」(日本・2013)
テレビシリーズは、全話視聴済み。劇場版前2作は、未見です。それでも、今回の映画は新作だと聞いたので、行ってきたけど・・・。
正直、つくづくよくわかったのは、私はこの作品とはあわないと言うことです。なんかみていて、拒否反応しか来ない。醜悪な作品を見たという印象が残った。
映像表現としての部分は、さすがによくできているなあ。と思ったし、この映像センスに感動もしたけど、肝心のお話に関しては、うーん・・・。なんというか、私の趣味じゃない。私が見に行くような作品じゃなかったんでしょう。最初から。
もともと、「まどマギ」というのは、女同士の友情を描いたものであって、もっとはっきり描くならレズものなんですよね。どうにも、私は女の子の友情ものに対しては、拒否反応しか出ないみたいで、レズものにはどうしてもはまれない。その時点で、もうこの作品からはじき飛ばされているし、登場人物が女ばかりで、しかも仲良くやっているのを延々とみさせられただけで、苦痛。
その上で、昔読みふけったSFネタの設定が大仰に出てくるから、これが今となっては、見たくないものを見させられたという感じが残る。こういうSF設定出せば、おまえら喜ぶだろう? みたいな作り手の意図が見えるんだけど。喜んでいた時期もあったかも知れないけど、それはもう、過去の話なんですよ。今の私は、これを見ても楽しめない。自分の趣味傾向が変わったんだと思います。
見たくないものを見せられたという意味で、醜悪という表現をさせてもらいましたが、こういうのが好きだという人の気持ちもわからなくもない。とは思ってます。けど、私はとてもじゃないけど、はまれなかった。
お話の展開がどうこう以前の問題として、受け付けないんだと思います。テレビシリーズの方は、そこまでの拒否反応は出なかったんだけど、なんか劇場版は全然ダメだった。
唯一引っかかったと言えるのは、さやかちゃんが、あの二人にあいさつをしてみせたところ。「これが幸せなことなんだって、以前はわからなかった」と。そのシーンだけちょっといいなあ。と思って、印象に残りました。