読書33.「機動戦士ガンダムSEED DESYINY」第4巻 示される世界 後藤リウ 角川スニーカー文庫
シンは、メイリンもアスランも撃ちたくはなかった。だけど、やらざるを得ない状況に追い込まれていく。できないのは弱さだと言われ、それでは何も守れないと言われ、議長の望む世界に自分は必要だと言われ、そのためには、何も考えない道具として、剣になるしかなくて。
そうやって、翻弄されていくシンの姿に、こちらも考えさせられる。いつの間にか、周りに洗脳されて、自分のやりたかったことが遠くなっていく。やりたくなかったことをやらざるを得ない。そうすべきだと信じて、思い込まされる怖さ。