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星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「翔ぶが如く」第3巻 司馬遼太郎

読書19.「翔ぶが如く」第3巻 司馬遼太郎 文春文庫

征韓論を巡って、大久保利通西郷隆盛が激突。二人の議論には誰も口を挟めず、お互いに言いたいことを言い合ったあとは、翌日は二人とも欠席。討論としては、大久保側が有利だったのに、現実的には西郷の方の意見が通る。西郷が辞めると言い出すのをみんなそれだけ恐れていたと言うことで・・・。西郷が辞めれば、それだけで政局は混乱するし、ここはもう通すしかない。

これでもう、国が滅ぶかもしれないと、覚悟を決めたとたんに、心労から三条公が倒れちゃうし、その後を岩倉卿が引き継いで、天皇の威光を借りてまで、征韓論をひっくり返す。

歴史の流れが、実にドラマチックで、これからどうなるの?? と読まされました。

物語は続き、結局、西郷は辞めて鹿児島に帰るし、そのとたん、恐れていたとおり、我も我もと、薩摩側の人間の辞職が続く。その中で辞めた人、辞めなかった人、それぞれの心境を丁寧に描き、明治初期の混乱ぶりがよく出ていて、勉強になります。これは、思った以上に、大変な状況だったんだねえ。と、それぞれに同情したくなると言うか・・・。