星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ガイキング」第36話

第36話「再会・裏切りの父!こんなに愛してるのにぃぃッ!!」

サブタイトルは、ダイヤの台詞じゃなくて、ブロイストの方でしたか・・・。

今回は、前半はまあよかったんだけど、後半がちょっとまずいと思いました。

要するに、父親に会いたいと願うダイヤくんの気持ちに沿って、物語が進んでいるわけだから、父親が裏切り者かも知れないと言われて、彼が悩んでいる気持ちはよく伝わる。二人の再会のシーンは、むしろ、泣かせも入ってちょっと感動的だったほどだ。

しかし、その感動を全部、ブロイストがぶち壊しちゃったわけだけれど、彼女、自分で父親を殺しておいて、「お前たちがやったんだなあ〜」は、いくらなんでもないでしょう。そりゃ、ただの逆恨みだよ。見ようによっては、ただのギャグになっちゃいますよ。

本当は、つっこみを入れるなら、ダイヤと約束をしておきながら、あっさりとそれを破っちゃうルルもどうかな〜? という気もするし、それを甘やかして許しちゃうディックもどうかな〜という感じもします。

なんか、いくらなんでも脚本が変だと思うんだけれど、書いたシナリオによけいな横やりが入ったんでしょうか・・・?

まあ、野暮なつっこみはやめるとして、個人的に気に入ったのは、地上侵略計画を推進したのは、現ダリウス大帝であって、その父親である先代の大帝はむしろ、方舟計画の方を押していたという話を出してきたことかな?

そういう設定の部分を聞くと、この父子はどういう関係だったんだろうなあ? という妄想がふくらみます。現ダリウス大帝は、父親への反発から地上への侵攻を開始したのだろうか? とか、自分が父親にされたことを娘にもしてしまったのではないだろうか? とか、思いつくことはいくらでもある。

そういうすれ違いのドラマを上手く掘り下げられれば、もうちょっと感動的になりそうな気がするんだけれど、まさかこんなに早く現ダリウス大帝を殺してしまうとは思わなかった。ちょっともったいなかったような気もします。やっぱり、打ち切り覚悟で物語が早回しなんでしょうか・・・?

【追記】
父と息子のすれ違いのドラマとしては、手塚治虫の「ブッダ」のアジャセ王子の話が頭に浮かびました。息子は父親を愛していたし、父親も息子を愛していたのに、結果として息子は父親を殺してしまった・・・という話ですね。それに近いんじゃないかと思って・・・。