第27話「愛は流れる」
やっぱ、第27話単体で見てみれば、この回は名作だと思うし、輝が自分の片思いに別れを告げて、本当に愛する人の元に向かった・・・ように見えるんだけれど(実際、私はずっとそう思っていた)、今までの物語の流れを見ると、そう思うにはちょっと無理があるんだなあ、と、気づいた。
ミンメイがカイフンのことを好きなら、それでハッピーエンドなんだけれど、そうでもなく、友達としてしか思っていなかったはずの輝のことをなにげに意識している・・・という伏線が残っている。
それを考えると、輝に足りなかったのは、「もうあと一押し」だけだったんじゃないのかな〜と言う気になる。「カイフンさんとお幸せに」なんて言葉で、まるで他人に譲ってあげたかのようなきれい事で終わらせないで、「ぼくはカイフンさんには負けないよ。君のことをあきらめない」精神をもっと強く出せば、彼女をものに出来たんじゃないかと思った。
それを考えると、輝のこの「告白だけしておいて、別の女の元にまっすぐ走る」やり方が、名場面どころか、大失敗に思えてきて、なんだかなあ、という気分になった。告白されたら、よほど嫌いじゃない限り、彼女の方だって、彼を意識し始めるだろうし、友達から気になる存在に昇格するわな。
戦争を歌という文化で止めようというテーマとして部分は、なかなかよくできていて、結構、感動的だったと思う。ミンメイの歌がいっぱい聴けたのは、なんか懐かしかった。