第24話「グッバイ・ガール」
「輝のこと? あの人は単なるお友達よ」
このセリフのせいで、ミンメイの評判って地に落ちたんじゃないかと思ったんだけれど、今の視点で見返してみたら、これは声優の飯島真理が悪いんじゃないか? という気分になった。本当にあっけらかんとして笑いながら言うんだもん。ふざけんなよ、輝がかわいそうじゃん、と、わたしでさえ思ったんだけど・・・。
しかし、よく見たら、このセリフってテレビのインタビュアーに聞かれて、画面上で答えたセリフなんだよね。もしかしたら、本心ではなかったのかもしれない。ファンの前だから、とりあえず、演技でそう言っただけ・・・という感じにもとれるなあ。と、改めてそう思いました。
そう思った方が、ミンメイの気持ちを理解しやすいんだよ。少なくとも、カイフンのことを好きだったわけではないというのは、はっきりしたと思うし。それを思えば、輝の名台詞だと思っていた「カイフンさんとお幸せに」の言葉が、実は見当違いの誤解もいいところだったんだって、わかる。20年間、誤解していたのはわたしの方だったのか、とかなりショックだよ・・・。
ただ、その一方で、クローディアがしゃしゃり出てきて、「あなたにはあの子なんかより、もっとお似合いの人がいるんじゃないかしら?」とお節介を焼き始めるから、話がややこしい。
正直、これは余計なお世話だと思った。よくもまあ、ろくに面識もない相手のことを「あの子なんか」と言い切れたものだ。彼女は未沙の友達だから、輝の思いを未沙に引きつけようとして、そう言ったのかもしれないけど、お前にミンメイの何がわかる!! とちょっと言い返したくなったし、輝がそう言わなかったことの方がちょっと腹立たしい。
気分的にはちょっと今、わたしはミンメイの味方かもしれない。と言うか、どう見ても、輝と未沙がくっつくのは変で、無理があるような感じに見える。そりゃ、けんかしたりで仲がよいとは思ったけれど、恋人のそれと言うよりは姉と弟でじゃれ合っているように見えるから。それこそ友達でいいじゃんか。
未沙は確かにいい女だと思うが、それこそ、彼女には輝なんかよりももっといい男が現れそうに見えるし、その方が釣り合いがとれるんじゃないかしら。輝には純粋にミンメイとの初恋を成就させてあげたかったけどなあ。