星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

河森正治監督「マクロスプラス MOVIE EDITION」

映画25.河森正治監督「マクロスプラス MOVIE EDITION」(日本・95)

マクロスプラス」に関しては、OVA版も劇場版もすべて10年前にレンタルで借りて見ているんだけれど、今回は夫が原稿をやるのに借りてきて、一緒に視聴したという感じ。

昔見たときよりは印象がよかったけれど、それでもやはり、私はこの作品が好きじゃない。一言で言うなら、「気取った映画」「かっこつけた映画」という感じがする。

そもそも、ヒロインの姉ちゃんはボロボロ泣いてばかりでうっとうしいし、彼女をめぐる男二人もけんかしてばかりで、なんだか見ていて気分が悪い。女をめぐって男二人が戦っている構図の三角関係なんか、全然、見ていて楽しくないのだ。

男二人に戦わせて、さぞかし、女は気分がいいだろうよ・・・と、つい、ひがみに似た気持ちを持ってしまうので、あんまりヒロインに感情移入できないのね。そもそも顔はきれいかもしれないが、あんまりいい女にも見えないしさ。

こんな女をめぐって争っている男二人は、どっちもバカだ・・・と思っちゃうから、私はこの作品を見るのに向いていないんだと思います。

強いて言うなら、イサムの無鉄砲ぶりは、ちょっと好きな気がしないでもない。夢に向かって突き進んでいるところは、どこかバサラにも近い気がして・・・。

とは言え、それほど思い入れがないのは、やっぱりキャラデザがきれいすぎて、いい男に描きすぎているからじゃないかな〜とも思います。私はもっと、一見してダメに見える男が頑張る姿の方が、かっこいいと思うので・・・。