星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

石原立也監督「涼宮ハルヒの消失」

映画2.石原立也監督「涼宮ハルヒの消失」(日本・10)

ハルヒには興味なさそうにしていたはずの夫が、「土曜日にハルヒの映画を見に行くぞ」といきなり言い出して、チケットまで取ってくれたので、本日、一緒に出かけてきました。

私は原作を5巻まで既読で、「消失」もこの間読んだばかりだし、アニメもこの間の「改めて放送」版を全部見ることが出来たので、それを踏まえて、見に行ったけれど、夫は原作は2巻までだし、アニメもほとんど見ていないらしいから、とにかく彼には、「「笹の葉ラプソディ」は先に読まなきゃダメだよ」と勧めておきました。

実際、完全に一見さんお断りの映画になっていたのは確か。きっかり原作の「消失」通りの展開で進めているので、最低でも「憂鬱」と「笹の葉ラプソディ」を先に読むか見るかしておかないと、この話にはついていけないと思う。

長い映画だと聞いていたので、その辺の未読、未見の人へのフォローもちゃんとやるのかと思っていたんだけれど、全然だったね。そう言う意味では、映画単体としては、かなり不親切な作りになっていると思いました。

でも、まあ、私の場合は、かなり満足したのは事実。いやあ、改めて、京アニクオリティのすばらしさを満喫してきたという感じ。原作のこのシーンに、こういう映像を入れるのか〜と言う部分、すごく面白かったし、興味深く見せてもらいました。特に、長門のシーンは、感極まって、何度か泣かされた。見ていて、涙がぽろぽろぽろぽろ出てくるので、マジで困りましたよ。心理表現で改札を使ったところが、辛かった〜。

朝倉さんの不気味さが、よく出ていて、その辺はやっぱ映像で見てよかったな〜と言う感じ。あと、小説で読んだときには気づかなかったんだけれど、大人版の朝比奈さんが、「あのころは、本当に楽しかった」としみじみ言うシーンが印象に残りました。その気持ちが伝わったので、それで彼女も過去を取り戻したかったんだなあ、と、改めてよくわかったので。

原作と違っているところで、印象に残ったのは、ラストシーンかな。原作では、キョンの病室に有希が訪ねてくるんだけれど、映画では屋上になっていて、雪の舞い落ちる美しい描写になっていたと思います。ここを見れただけでも、私は満足♪

いい映画でした。ファンの人には、オススメです。

http://www.kyotoanimation.co.jp/haruhi/movie/