星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「NANA」第6話

第6話「雪の上京!奈々とナナ」

奈々とナナの過去を踏まえた上で、もう一度、二人の出会いから、物語は繰り返すという趣向。これはこれで面白いと思いました。

それぞれの過去の経緯を知っていると、さりげない部分の彼女たちの仕草の意味が、改めてよく分かる。奈々が章司と嬉しそうに携帯で会話しはじめたとき、ナナが寂しそうな表情を見せたり、同じく、奈々と章司がホームで再会したときに、別れの挨拶もせずにとっとと反対方向に去っていったときの気持ちとか・・・。

レンとあんな形で別れてしまった彼女にとっては、ラブラブの奈々と章司を見ているのが、やっぱり辛かったんだろうなあ・・・と思う。

あと、奈々が「地元でつきあっていた彼氏が東京に行ってしまった」「私はその後を追いかけていくの」という話をしたこと。多分、ナナはそれで彼女に共感を覚えたんじゃないのかと思う。

人は自分と同じ境遇の人に惹かれるものなんだと思う。同じストレスを抱えた人には、自然、親近感を持つものなんだと、以前、TVで特集をやっていた。
「この人なら、自分の気持ちを分かってくれるだろう」と思うものなんだそうだ。

だから、やっぱり、奈々とナナはどこか似ているのだ。好きな男を追って、東京に行く。だけど、彼には頼ろうとはせずに、自分だけで頑張ろうと思う。

ほとんどが第1話のリピートだったが、少しだけ変更になっていた点は、章司がちゃんと奈々のことを思っていたことが強調されていた点かな。冷たく、彼女を追い出したのかと思いきや、実は奈々の方から「私はこのままじゃダメだ」と一人暮らしを決意したこと。

そういう部分は好感を持てたかな? 男にあっさりと頼る女じゃダメだ・・・と言う部分で、奈々がナナと同じ立場に立ったことを改めて見せてくれた。その点が、ちょっとした収穫でした。よかったです。

いよいよ東京編が始まるみたいだから、続きも楽しみです。次回を待ちます・・・。