第22話「呪縛〜荒ぶる激情」
マキューシオの役割がよく見えなかったんだけれど、ここに来て、ようやく、大公を殺すための汚れ役を引き受けるためだけに用意されていたのか、と気づき、ちょっと残念だなあ、と思った。
息子による父親殺しの方向を避けたみたいで、なんだかちょっときれい事を見せられたような気がします。それでいて、非道な大公に哀れみをかけたんじゃ、マキューシオがなんだか気の毒だなあ、という感じがした。
実質、マキューシオが、そんなにひどいことをしたという描写があんまりないので、あの子、そんなに極悪非道の悪人には思えないのよね。
物語の都合の悪い部分をすべて、マキューシオ一人に押しつけたように見えるのが、なんだかなあ、という感じ。
まあ、それでも、お話の方はそれなりに盛り上がっていたので、ほかには難癖をつける部分もないんですけど・・・。単にマキューシオがかわいそう・・・と、ちょっとそこにだけ、引っかかるものがあるという話です。うーん・・・。