星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ねじの回転」上巻 恩田陸

小説・一般13.「ねじの回転」上巻 恩田陸 集英社文庫

ほかの恩田陸作品が、どこか妖しげで少女漫画的な独特の雰囲気を持っているのに対して、こちらはそういう要素を切り落として、もっとさばさばして固い感じの青年誌の作品でも読んだ気分。歴史改変テーマのSFで扱っている題材が二・二六事件でもあることから、かなり重い感じもするしね。

なるほど、こういう作品も書けるのか〜という部分では感心したものの、それで、物語が面白いか? と言われると、その辺はやはりちょっと微妙〜。あるいは、自分がもっと歴史好きで二・二六事件にもともと関心を持っていれば別だったのかも知れないけど、読んでいてあんまり楽しい作品でもない気がした。

まあ、歴史的事件に関しての説明が多いので勉強にはなるかな? と思ったし、これからどうなるのか? という興味を引くことには成功しているので、続きを待ちます。