映画28.J・A・バヨナ監督 「怪物はささやく」 (アメリカ、スペイン・2016)
有楽町のみゆき座、初めて行きました。本当は、川崎で見たかったんだけれど、2週連続で行きそびれたら、もうチャンスが無くなっちゃって、諦めようか悩んだけれど、有楽町の上映ならまだ昼の上映が続いていると言うので、久しぶりに東海道線に乗って、東京まで行ってきたさ。
苦労したけど、それだけの甲斐はあったね。面白かった。感動しました。よかったです。
時計の針が、12時7分を指すと現れる樹の怪物。「これからお前に3つの物語を聞かせよう。4つ目はお前の物語を語れ」と言うんだけれど、怪物が物語を語り始めると、画面がアニメーションに変わる演出も良かったし、そこに描かれるちょっとシビアな物語も良かったです。世の中、そう単純じゃないと。
そうやって、少年が抱えている本音が語られるシーンと、最初からの伏線であった時間の問題、なぜ、12時7分だったのかという、その瞬間が訪れるときが、胸を打ちました。
鬱屈を抱えている少年の役をきちんと演じた役者の子がうまかったと思う。いい作品でした。