第8話「海の果ての果て」
アシェラッドは、決闘の約束をちゃんと守ったんだなあ。と思った。前回で約束しているのに、あとにしてくれ。とばかりに保留にしたから、そのまま投げっぱなしにするのかと思ったら、そうでもなくて。
ちゃんとトルフィンの成長ぶりを観察しているあたり、さすがだし、彼をどう扱えばいいのかも心得ている。トールズも完璧すぎるほど立派な父親だったけど、アシュラッドも、別の意味で完璧ないいおっさんだわ。とてもすてき。かっこいい。
挑発して、怒らせれば、動きに焦りが出るって、知っていて、わざとやる部分、憎らしいよ。それだけ、そうしなきゃやばいぐらいにトルフィンが強くなったということなんだろうし、そういうトルフィンの弱点をも、さりげに、ちゃっかり教えているところもまた良し。