星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダムSEED」第9話

第9話「消えてゆく光」

物語自体はいいと思うのに、なんでこんなにパッとしないんだろうなあ?

私は物語を流れで見ているんだけど、どうもストーリー展開に無駄が多すぎるように思えて仕方がない。
シャワーシーンなんかをやっているヒマに、たとえばフレイがどんなにお父さんに会いたいと思っていたかをもっと表現して欲しいんだけど。
最初の方で「パパはね」「私のパパってね」と嬉しそうに喋らせてみるとか(ここで両親とはぐれた他の人の気持ちなんか考えていないフレイの無神経さを表現するのも手だと思うし)、いっそ、機嫌をよくした彼女がそのときだけはラクスに対しても親切だったり、先にそういう演出をやっておけば、後半の展開がもっと生きると思うんだけどなあ。

顔面パックだけでそれを表そうとするより、ずっと効果的でしょうに?

戦闘シーンもイマイチ見栄えが悪いんだわ。艦の位置とか、ガンダムの動きとか、見ていてもあんまり格好良くなくて、しかも、誰が何をしているか全然わからないんだもの。それとも、わかるひとにはわかるのか?
フレイのお父さんが乗っていた艦というのが、私のシロウト目にはどれのことだかよくわからなかったんだけど、よくフレイにはそれがわかるもんだな? と思って不思議だった。
最初の爆発を見たときに「あの中にパパが!」って誤解して叫ぶくらいしてもいいと思うんだけど。「違うよ。あの中じゃない。落ち着いて」と説明するぐらいの余裕は欲しいな。

戦闘中にのんびり歌っている歌姫もよくわからないキャラだけど、たとえば、フレイがそれを見たときに、「あんたは!! あんたって人は、よくこんな時に歌なんか歌っていられるわね!!」と逆上してつかみかかったり、ひっぱたいたりしてもいい状況だと思うんだけどなあ。

そういうキャラクター同士のからみかたがいまひとつに見えるよ。そういう演出をやろうとしないから、各キャラにちっとも思い入れができないんだと思うな。今のままでは、本当にただの人形じゃないか。困ってしまう。