星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

押井守監督 「機動警察パトレイバー2」

11.押井守監督 「機動警察パトレイバー2」(日本・93)

11年前、劇場公開時に池袋の映画館で見て以来、視聴は二度目です。かなり久しぶりに見ました。

いやあ、面白かった。これが本物の押井守だよ〜!! と、妙な言い方をしてみる。でも、本気。(^^);

11年前に見たときには、この映画も何をやっているのかよくわからなかったのだ。どこかで、こんなこと早々起こるわけないよな〜。と、思っていた。だけど、今ならよくわかります。この映画の持っている危機意識が、実にリアルに響いてきます。

「平和」という名の「蜃気楼」。我々の住んでいる平和な日本のなんと危ういことか。「戦争」を他人事のように考えていることの危険性。

この映画が公開されたのは、オウム事件より遙かに前だし、もちろんニューヨークのテロも起こっていなかったのだけど、そんな昔に予言していた。このままではダメだ。という想い。後藤隊長風に言うなら「・・・いいわけないでしょ?」・・と。

今、見る限り、11年前の映画とはとても思えませんね。限りなく、今の現実の危機感に近づいているので・・。
「この物語はフィクションである。だが、10年後においては定かではない」という言葉が、そろそろ現実になったと言うことでしょうか?