星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「xxxHOLiC〜ホリック〜」第4話

第4話「ウラナイ」

占いをネタにかこつけて、内容は四月一日くんの身の上紹介編。

両親は彼が子どものころに、事故で亡くなった。どうやら彼をかばったらしい。兄弟はいない。一人で苦労しながら生きてきた。家事が得意なのはそのせい。料理はお父さんに教えてもらった。(お父さんは、和食の料理人でもやってらっしゃったのでしょうか??)

また、どう見ても怪しい偽占い師にあっさりとだまされるあたり、彼の素直さ、人を疑うことを知らない純朴さがわかる。

純粋な四月一日くんこそが、基本的には読者の代表で、そんな彼に対して、人の裏や汚れの部分をかいま見せてくれるのが、この作品の特長だと思う。

このアニメ版は、原作をきちんと生かし切った好例だと思う。むしろ、原作よりもきれいにまとめて、面白くなっているような気がするんだけど、気のせいか?

ラストに示された「蝶々」は、侑子さんと四月一日の出会いを示し、変革の兆しを表しているという。
「この世に偶然はない。すべて必然」というのは、CLAMPが持っているメインテーマだが、要するにそれの示す意味は仏教でいう「縁」なんですね。人と人の出会いには、必ず意味があるんだという話。

あなたが、こうして私の文章を読んだのも偶然じゃなくて、必然。そこにはちゃんと意味があるんだよ・・・ということです。すべての生き物はそうやって、縁で結ばれていて、互いに影響を受けあっている。世界に無駄なものなど存在しない。たぶん、CLAMPが繰り返し、「必然」という言葉を使っていわんとしているのは、そういう意味だと思います。

まあ、それもこれも、さらに元ネタをたどれば、手塚治虫に行き着くんだけど、それはまた別のお話。