「機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションVOL.3 運命の業火」
いやあ、素晴らしかった。泣きながら見ました。シンの気持ちが伝わるだけに、ものすごく辛い話だった。
TV版の時よりも、物語がきちんと整理されて、ぐっとわかりやすくなった感じがします。TV版の時は、時間がないからとにかく間に合わせで作ったという印象があったけれど、今回の物語は、ちゃんと物語を見直した上で、推敲に推敲を重ねて、丁寧に練り直した感じに見える。
シンがちゃんと主役になっているのが、一番嬉しい〜♪ この子はいい子なんだって、ものすごく素直な部分を単に利用されているだけなんだって、いくら言ってもわかってもらえなかったような気がしていたんだけれど、今回の演出は、ちゃんとそう見えるように作られている気がしました。
特に、議長が悪に見えるように、彼の言っていることは正論に見えて、実は間違っているんだって、ちゃんとこちらにも伝わるように見せてくれた。
TV版の時にはなんだか無駄に弱いように見えたアークエンジェルにも、撃ち返せない理由があったんだと、撃ち返せば、その事実をまた利用されるだけなんだと、わかるように見せてくれたのがよかったな。初めて、ああ、なるほど〜と思ったよ。
そうやって見せてくれれば、素直に戦いを止めようとしたキラが、めちゃ格好良く見えたよ。基本的にはキラにはそんなに思い入れのない私だけれど、それでもシンとの戦いの見せ方なんか、なんかまあ、いいとこどりだったよ>キラくん。キラキラ〜☆
誰か、シンを止めてあげてくれ〜という気分で、一生懸命見ちゃいましたからね。特に、シンxステのシーンは、いちいち辛すぎて、泣けます。二人とも、ものすごくかわいそうだし、なんとか助けてあげたかったから。
議長の駒として、使い捨てにされていくキャラクター達。アスランがそこから逃れ、シンはレイがいるために逃れられない。なかなかいい構図で、すごく面白かった。
次回が最終巻なら、続きも楽しみです。問題は、あのラストをどうまとめるかなんだけれど、ものすごく見物〜という感じもする。この調子なら、期待できそうだなあ、と思いました。よかったです。