小説・一般6.「機動武闘伝Gガンダム」発動の章 鈴木良武 角川スニーカー文庫
島本和彦の「Gガン」コミックがあまりにひどい出来だったので、この勢いで、同じくらい評判の悪い小説版も読んでみることにした。毒を食らわば皿まで。
島本「Gガン」のドモンも間抜けでアホだったが、こちらのドモンも負けず劣らずバカだなあ、と思った。確かにアニメとはキャラが全然違うわ。とにもかくにも、設定が違うので、ドモンが冷凍刑の父親を救うために、危ない橋を渡る気持ちが全然伝わらない。なんで、この人、こんなことしてるの? 最初からそんなの引き受けなきゃいいんじゃないの? と思っちゃって、もうダメです。
シャッフルの面々や東方不敗が完全に悪役だし、レインも敵だし、それでいて、ドモンのキャラも違うから、応援のしようがない。
小説ならではのオリジナルストーリーにするのは別にかまわないんだけれど、それならそれで、もっと面白いものを書いて欲しかった。これじゃ、キャラクターの誰にも感情移入できないよ。
最後まで読めば、少しは化けるのでしょうか? 多少期待して、続きを待ちます。