星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「精霊の木」 上橋菜穂子

読書29.「精霊の木」 上橋菜穂子 新潮文庫

中央太陽系が統治して、辺境に惑星移民があり、エアカーが走り、アンドロイドがいて、パラライザーで持って、攻撃してくるような、なんかもう、読んでいて恥ずかしい80年代SF感。今どき、このネタはないだろう? という感じもしたけど、実際に、80年代に書かれた作品らしいし、これが作者のデビュー作だったというのだから、青い感じがしてもうなずける。

それでいて、情報操作による歴史改変という「守り人」にもつながるテーマは感じられるし、この作品がこの作家のルーツなんだなあ。と思って、しみじみした。