星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「新竹取物語 1000年女王」第40〜42話

第40話「暗黒彗星の呪」
第41話「地球最後の日」
第42話「1000年女王の伝説」

もう最終回なので、一気に見てしまいました。見終えた感想としては、思いの外、きれいに終わっているんだなあ、と言うこと。なかなか感動的だったよ。泣かせの演出も結構、効いていたし。いい最終回だったと思います。

個人的に思い出したこととしては、始くんと弥生さんの別れのシーンですね。始くんがネコを抱きかかえて、泣きながら走っていくシーン。「弥生さん、好きだったよ〜!!」と、叫ぶんですけど、確かに、この場面を昔、見た記憶があります。なんか、思い出した。

暗黒彗星だの、宇宙電波だの、妙にアナクロなSF用語が連発したときには、さすがにちょっと笑っちゃったけど、ラーメタルの超楕円軌道を引きずっていたのは、その後側に彗星がいたせいだ・・・という設定を語り始めたときには、笑うのを通り越して、ちょっと感心した。一応、ちゃんとした設定が作ってあったんだなあ・・・と思って・・・。
こういう形に、二重に惑星が配置されているのは、「宇宙戦艦ヤマト」でも描かれた松本SFの真骨頂という気がするけど、当時、小学生や中学生だった身には、結構好きでしたよ。大宇宙のロマンじゃん。

最近のSFは、リアルにばかりこだわって、夢が壊れたと思う。SFアニメなんだから、宇宙空間に鳥が飛ぼうが、列車が走ろうが、クジラが泳ごうが、何でもアリでいいと思うんだけどね・・・。

弥生さんもまた青春の日の幻影ですから、宇宙の彼方に去っていきました。正しい物語の終焉という気がします。物語の終わりには、ファンタジー世界の住人とは辛い別れをしなきゃ行けないと言うのは、お約束でしょう。
中学生の始くんに、「これからは、あなた達若者が、新しい地球を作っていくのよ」と告げて去っていきましたが、そういえば、あの時の私が始くんと同じ歳だったんだよなあ・・・と思って、なんか感慨深かったです。

「1000年女王」だって、当時、結構人気のあった作品なんだから、「懐かしのアニメ」特集でもっと取り上げてもいいんじゃないかと思います。そういう作品って、結構、いっぱいありそうな気がするんだよね・・・。

何はともあれ、無事、最終回まで辿り着いた。初心に返れた点で、非常に満足しました。面白かったです。