第5話「ナンシーの約束」
うーん。やっぱ、私がちょっと変だと思ったことぐらい、作り手側だってちゃんとわかっていたのか、きちんとフォローを入れてきた。おばさまとの会話でショックだった部分と、暗い屋根裏部屋での心細い生活のこと。
「よかった探し」の本当の意味を、私はどうも取り違えていたらしくって、せいぜい「あら探し」の反対語くらいの意味で使っていたんだけれど、この場合、単純にそうでもないんだな。本当に逆境の中にあったときに、いかにして「よかった」を探せるかという話で、これはどちらかと言えば、「小公女」の原作が持っていたテーマに通じるものがあるんじゃないかという気がした。
逆境の中にあっても、考え方や視点を少し変えるだけで、幸せを見つけることが出来るんだよ・・・と言う話ね。それを考えると、なかなか深いなあ、と思わされました。
とにかく、下働きの女の子=ナンシーがすっかりポリアンナに同情して、彼女の味方になってくれたみたいだから、その辺は、心強い限り。他の人も結構、協力的で、その辺は、やっぱりよかったね、と思う。
まあ、問題は頑ななパレーおばさまの心をいかにして溶かすか、という点なんだろうけど、そもそもOPからして、二人の抱き合う姿が描かれているわけだし、これもそのうち何とかなるんじゃないのかな?
どういう形で、そういう展開になっていくのか、今後も楽しみにしていきたいと思います。
それにしても、この作品も背景美術の自然描写は、本当にきれい。気持ちのよい場所だなあ、というのは感じさせてくれますね。そういうのを見るだけでも、名劇を見る楽しみはありそうな気がします。次回を待ちます。