「一体、どうしたんだ? 弥生」「五月ちゃん、死んでるじゃないか」このセリフを読んだときに、ものすごく嫌な感じを受けたんだけれど、いくら子どもとはいえ、死体を見た反応が、こんなに淡泊でいいのだろうかと。
子どもたちが、まるで人形を運ぶように、死体を持ち運び、それが見つかるか見つからないかのサスペンスが、この作品の売りだと思ったが、こんな作品を10代の少年が書いたという時点で、なんか末期的だなあ。という感じがする。
いくら技巧的にアイディア的に優れているとはいえ、こんな作品をほめたくはない。私は嫌だ。
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/05
- メディア: 文庫
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