星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「夏と花火と私の死体」 乙一

読書41.「夏と花火と私の死体」 乙一 集英社文庫

「一体、どうしたんだ? 弥生」「五月ちゃん、死んでるじゃないか」このセリフを読んだときに、ものすごく嫌な感じを受けたんだけれど、いくら子どもとはいえ、死体を見た反応が、こんなに淡泊でいいのだろうかと。

子どもたちが、まるで人形を運ぶように、死体を持ち運び、それが見つかるか見つからないかのサスペンスが、この作品の売りだと思ったが、こんな作品を10代の少年が書いたという時点で、なんか末期的だなあ。という感じがする。

いくら技巧的にアイディア的に優れているとはいえ、こんな作品をほめたくはない。私は嫌だ。

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)