星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「この娘うります!」 萩尾望都

コミック9.「この娘うります!」 萩尾望都 白泉社文庫

トーマの心臓」を連載させてもらう代わりに、「次は女の子の読者に受けそうなラブコメを描くこと」を約束をして、描いたのが「この娘うります!」だそうで、このタイトルは木原敏江先生がつけてくれたものらしい。萩尾望都作品目録を見ると、たしかに、「トーマの心臓」の次の連載になっているみたいだから、ギャップがすごい。

わたしが萩尾作品をリアルタイムで読みだしたのは、プチフラワーからだからあんまり萩尾望都に恋愛もの、コメディもののイメージがなかったんだけど、こうしてみると、70年代には結構、頑張って、ラブコメを描いているんだなあ。

私はコメディは苦手です。と先生も書いているし、実際、私もラブコメよりは、もっとシリアスなドラマのほうが好みだ。

このコミック文庫に収録されている作品の中で、コメディとして一番楽しく読めるのは、やっぱり「キャベツ畑の遺産相続人」だろうなあ。と思う。なんでキャベツ畑にこだわるんだろう? と思っていたけど、そこは、大泉がモデルなんだな。と、今ならわかる。