星の原休憩所

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「鉄人28号」第5巻 横山光輝

107.「鉄人28号」第5巻 横山光輝 秋田書店秋田コミックスセレクト 評価★★★

5段階の評価をつけるのは難しいね・・・。(−−);

「ロビーの巻」「ファイア2世の巻」「VL2号の巻」「ギャロンの巻」収録。

第4巻よりは面白いという意味で、★4つをつけたかったんだけど、「風雲児たち」みたいな作品も4つなので、それよりは下かな? と言いたいし、オススメとも言い難いので百歩譲って★3つに戻した感じ。

秋田書店版は簡略版なので、ロビーの回は本当に短くまとめてしまったみたい。手元に光文社文庫版が少しあるので比べてみると、全然違う。ただ、アニメ版では不乱拳博士の助手として登場していた助川が、意外と重要な役どころだったんだなあと知って、アニメ版の京都編を見直したくなった。

あと、原作ではロビーを作ったのは牧村博士だけど、顔はアニメ版のブラックマスクの回に登場した有本博士。「ロビーは私の息子だ」とするあたり、ワルの息子に振り回される父親・・・という点でブラックマスクの回に採用になったのだろうか? とも考えてみた。

ビッグ・ファイア博士も登場。ロボット博覧会での様子や山頂までのロボット性能競争までの展開はアニメ版とほぼ同じだ。かなりアレンジは加えられているけどね。なるほど、ここからもってきたのか・・・とわかって感心。

VL2号やギャロンも登場。ブラック団(アニメではPX団)のマスク姿の男たちも登場。アニメ版で見たロボットたちやキャラクターたちが出てくるのは素直に嬉しい。
ひたすらマスクをかぶっているために顔が見えず、故にキャラクターたちが頻繁に入れ替わるのも見ていて面白い。確かに、このおもしろさが「鉄人」の魅力の一つだったのかも知れないなあ・・・とちょっとだけ思った。

今、6巻の途中を読んでいるけど、最後までパラパラとめくっても、この本ではクロロホルム探偵もニコポンスキーも出てこないみたいだ。やっぱ光文社文庫版をそろえなきゃダメか・・・。4冊しかないのが残念。