星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「その時歴史が動いた」第252回

第252回「響け 希望の歌声 〜戦後初の流行歌「リンゴの唄」〜」

個人的な思い出ですが、私、「リンゴの唄」歌えるんですよね。うちらの世代では、そもそも知っているはずがない歌なんですが、小学生の時に入っていたガールスカウトの慰問会で、敬老の日に年寄りを相手に歌えと言われまして、それでなんとなく覚えちゃった。ある程度以上の年配者だと、この歌を歌うと喜ぶらしいんですよ。小学生の女の子が合唱で歌ったんだから、結構、受けたんじゃないかと思います。

それにしても、戦後の歌だと思っていたんだけど、戦時中に軍歌として作られていたとは知らなかったな。検閲を通らなかったから、いったんお蔵入りになったらしいんだけど、そうすると「リンゴはなんにも言わないけれど、リンゴの気持ちはよく分かる」という歌の意味にも、いろいろ深読みする要素があったのだろうか?

言いたくても言えない想いを受け止めて欲しい・・・と、そういう感じでいいんだろうか? そういう意味では、結構、切ないメロディラインなんですよね。言いたいことを思いきり言えない時代があったと言うことで・・・。

まあ、そんな時代が繰り返されないことを祈ります。検閲が徐々に厳しくなっていくことこそ、恐ろしいことはないので・・・。

わざわざNHKが番組でそういう特集を組んだことにも、深読みする要素があるのだろうか? とも思ったんだけど、そういう風に考えていくと、どうにもきりがないわ・・・。

あと、この歌が映画の主題歌だったことは初めて知りました。