星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「Kanon」第18話

第18話「消え去りゆく緩徐楽章〜adagio〜」

原作ゲームをやったときにも思ったけど、やっぱ、栞シナリオには、感情移入できないな。なんというか、不治の病の女の子を出してきて、泣かせようというシナリオが、ものすごくあざとく見える。さあ、かわいそうでしょう。泣いてくださいね・・・と言われているようで、ものすごくしらける。

感動する以前に、話が安っぽいと思うのだけれど、そう言うところは、劇場版「AIR」に近いものがあるかもしれない。

大体、前にも書いたけど、病気の妹にわざわざ冷たい態度をとり続ける姉の気持ちが、そもそも私には理解できない。どう見ても、本当は仲のよい姉妹なんだ・・・と言うよりは、何か決定的な理由があって、栞は香里に嫌われているんだ・・・と思った方が、自然だと思う。と言うか、嫌いでなければ、ああいう態度は普通、とらないんじゃないのかな。違うのか?

まあ、見せると言えば、作画がきれいなので、栞がとてもかわいく描けている点かな。一つ一つの仕草が、すごくきれい。

あゆによる奇跡をどうするのかと思ったけど、あっさりと公園のシーンでおさらばした演出は気に入っている。ここで終われば、確かに、栞が助かったのか助からなかったのかはわからないから。そのままで、栞の話はいったん切って、あゆシナリオに持ち越しみたいですね。そういう部分はよかったと思います。