星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダムUC」第5巻 ラプラスの亡霊 福井晴敏

読書8.「機動戦士ガンダムUC」第5巻 ラプラスの亡霊 福井晴敏 角川コミックス・エース

「為すべきと思ったことを為せ」

こうしてみると、バナージは、最初のコロニーを出たあと、連邦の船(ネェル・アーガマ)にひろわれ、そのあとネオジオンに捕まり、パラオに行き、もういちどネェル・アーガマに救出されて、再度攻撃を受けて、大気圏で燃え尽きるところを、今度はまたネオジオン側(ガランシェール)に助けられるわけで、あっちに行ったり、こっちに行ったりして、双方の言い分を聞きつつ、状況に流されて、どうしたらいいのか、悩みの中というわけで、彼のそういう境遇に、一読者として、共感しながら読んでました。

これは、リディ少尉に連れられるまま、地球に下りてきたミネバにも言えることで、世界を知らなかったお姫様が、宇宙を知らない地球の人々の言いようを目の当たりにすることになる。

そういう世界の広がりを見ることが出来るのは面白いし、物語が彼らをどこに連れて行くのかが気になります。

連邦という巨大な組織を覆すほどの力が、本当にユニコーンにあるのかどうかはわからないけど、組織の一部になっていない少年が、その境遇の中で、どうすればいいのか、やるべきことはなんなのか、迷っているのがいい感じ。

とりあえず、続きを待ちます。以後は、地球編になるのかな? 楽しみにしてます。