星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「パーム30 蜘蛛の紋様1」 獣木野生

コミック15.「パーム30 蜘蛛の紋様1」 獣木野生 新書館ウィングスコミックス

冒頭の小説パートが読みづらくて、一苦労した。設定だけを長々と書き記されても、小説だと思って読もうとしても楽しめなくて困った。やっぱり、漫画で読みたかったなあ、という思いが残る。

ただ、よくこれだけの設定を考えてあるものだ・・・と感心もした。個人的には「パーム」が完結した後に、余力があったらでいいから、レイフおじさんの過去の物語とか、番外編でいいから読んでみたいと思った。あの人が優しいのは、過去にいろんな罪を負っているせいなのかもしれないなあ・・と思ったし。

マンガのパートは、すらすら読めた。小説パートを一応きちんと読んだおかげで、複雑な人間関係で織り出されるオーガス一族の固有名詞は何とかわかるようになったのは助かった。逆に言えば、そうでなければ、セリフについて行けなくなってしまうかもしれない。

改めて語られるカーターの過去。「あるはずのない海」を読んだのも20年前になるから、この人の過去ってこんなに辛かったんだ・・・と改めて思い知らされた。これからどんな物語が展開されるのか、まだわからないし、とりあえず、続きを待ちたいと思います。