第50話「走れマルコ!」
前回、雪の中で倒れたマルコで引いたから、どうなることかと思ったけれど、ちゃんと旅人に助けられたんですね。その辺は、いろんな人に助けられながら進むという、この作品の趣旨にちゃんと添っているという感じがします。
私が感心したのは、助けてくれた通りすがりの旅人だけれど、彼の行く先は、マルコとは反対方向だと言うこと。旅の道行きになってくれるのかと思ったら、そんなに甘くはないと言うことで、介抱してくれて、怪我の手当もしてくれたけれど、一緒には行けない。その辺、ご都合主義になっていないところで気に入ってます。
ツクマンまではあと60キロだと教えられるマルコ。ちなみに、日本橋から戸塚までが約40キロで、江戸時代、日本橋を夜明けに出発した旅人が、一日歩き続けて、夕暮れ時にたどり着いて、最初に宿泊するのが戸塚なんだそうですよ。(豆知識)
そう考えると、60キロというのも遠いよね。車なら走り続けて1時間なんだけど。片足、びっこを引きながらそのまま行くのかと思ったけれど、ここでまた助けが入った。まあ、ぎりぎりご都合主義にならない工夫をしながら、マルコの苦難と、助けてくれる人々との交流を丁寧に描いていると思います。
ようやくツクマンまでたどり着いて、いよいよお母さんの病気を知ることになる。サブタイトルがタイトルだから、どうやって走らせるのかと思ったけれど、なるほどこう来たか〜。最後のゴール地点に向かって、マルコが走り始めたところで続く。いよいよ、感動の再会シーンも近いと言うことで、次回も楽しみにしてます。次回を待ちます・・・。